会について

成り立ち

2014年6月、東京藝術大学の公開講座『楽しく自分を解放する「動き」とは〜古武術的身体操作や種々の体操を通じて〜』(講師 林 久仁則 )が開催され、この講座を受講した約20名の中から、「学びを深めたい」という声が上がり、会の結成に向けた準備が始まり、いくつかの試みを経て、2014年10月1日にいにしえの会が正式に発足しました。
(※講師の林先生は2025年3月より神保町にて教室を新設。独立をして精力的に活動中です)

発足当初、参加者は6名。「会をどのように運営していくか」「仲間をどうやって増やしていくか」といった課題を話し合いながら、一歩ずつ進めていきました。また、東京藝術大学で剣道を専門に身体教育に携わっておられた高橋亨先生(現:東京藝術大学名誉教授)より、運営や活動に関して助言をいただきました。東京藝術大学の存在と縁がいにしえの会を大きく後押ししてくれたのです。

その後、「日常生活に役立つ身体の使い方や鍛え方をもっと学びたい!」というリクエストが会員から寄せられました。この声を受け、身体操法を20年以上研究されているつくば身体操法研究会の小磯先生に相談し、特別講師を招いた「講座企画」がスタートしました。2015年10月、文京区総合体育館で記念すべき第1回目の特別講座を開催。この日、会の発足からちょうど1年を迎えたタイミングでもあり、当日は盛況となりました。これを機に、特別講座は会にとってスパイスとなる、重要な活動の柱となりました。

現在の活動

これまでに特別講座は25回以上開催され、通常稽古は218回(他のクラスが44回)以上を積み重ねてきました。いずれも多くの参加者から高い評価を受けています。また、初代会長大石さんの尽力により、文京区アカデミー講座の区民推薦講座に認定され、文京区内での活動がさらに広がりました。

一方で、2020年にはコロナ禍により施設の利用が制限され、会員数が減少するという困難にも直面しました。しかし、その間も文京アカデミー講座や会員からの口コミ、講師のWebページを通じて、新しい参加者が増え続けました。2024年には10周年を迎え、自主的な運営基盤が整い、文京区の社会教育団体となりました。
2025年4月からは複数講師制に移行し、月に2〜3回の稽古を重ねながら、地域に根ざした活動を展開しています。