会について

成り立ち

2014年6月、東京藝術大学公開講座『楽しく自分を解放する「動き」とは〜古武術的身体操作や種々の体操を通じて〜』の受講者20名のうち、講座終了後に継続して学びたいというメンバーを中心に会の結成準備が呼びかけられ、数回のトライアルを経た後、10月1日に”いにしえの会”として発足しました。

発足第1回目の参加者は6名、会をどのように自分たちで続けて運営していくか、仲間を集めるか。新規立ち上げメンバーと文字通り手探りで始まったのがいにしえの会です。また、当時東京藝術大学の教授で身体教育(剣道)に従事なさっていた高橋亨先生(現:東京藝術大学名誉教授)に多大な助言を頂き、会の運営で困った際には親身にサポートを頂きました。始まりのきっかけと、初期の運営で困った際に頼らせて頂いた藝大。まさに藝大なくしてこの様な取組みは出来なかったと思います。高橋先生より背中を押して頂いた言葉は「自分が思う体育という価値を社会に発信する場だと思い続けてみなさい」というものでした。

1〜20回までは試行錯誤、場所すら定まらないことも多々・・・

大学の公開講座(6回で完結)とは異なり、毎月2度継続して稽古を実践するので修了という区切りはありません。スタート当初、稽古と稽古の繋がりは考慮されておらず、発散的でした。術理の解釈は身体の体感を伴うものですが、ではどうすればその身体感覚が伝わるのかと、試行錯誤を繰り返していた時期です。この時の参加者の皆さんには辛抱強く、それこそ応援の気持ちでお付き合いを頂いてたなと感じています。本当にありがとうございます。

また、技の稽古だけでなく、日常に活かせる身体の使い方や鍛え方を知りたい!、というリクエストを頂き始めるようになる中、身体操法を17年以上探求している“つくば身体操法研究会”小磯先生に相談をしました。何かしらヒントを掴み、他の講師の教える様子を客観的に見学して学びたい。そんな思いもあり、特別講師として講座をして頂きました。これが第21回目の2015年10月文京区総合体育館での稽古。おりしも発足から1年経ったその日に特別講師を招いての稽古会となり、盛況を収めました。そして稽古の内容、会の目指す方向性として、小磯先生の取組みに大いにヒントを頂きました。

稽古の講師は一人でなくても良い。多様な視点を大事にした会として、皆さんと学び合い作っていこう。

これ以降、参加者の皆さんの「こうなりたい」という気持ちや、こんな専門の講師の方をお呼びして話しを聞きたい。という会全体の希望を加味し、第22〜55回の稽古会で、合計7回の特別講座が設定されました。
また、会の発足よりご尽力頂いている初代会長の大石さんより、文京区アカデミー講座の区民推薦講座の枠を頂き、文京区内での面接においていにしえの会や講師の林が目指すことを説明し、講座に無事採択されることとなります。ここからまた展開が拡大していきます。

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